このウェブサイトは、関西国際大学 社会学部 社会学科の授業、サービスラーニング(2021年度 秋・冬/担当:行木 敬)の一環として学生たちと作成したものです。

履修した学生は13人、全員が社会学科の1年生です。

ご協力いただいた宇治川商店街の皆様、特に音楽祭実行委員会の皆様に深く感謝申し上げます。

社会学部 教員 行木 敬

はじめに

地域の活性化」という取り組みについて、私たちは、地元の街角でイベント告知のチラシを見かけたり、地方版のニュースで特産品を活かした新商品の話題を見たり、そんな形で情報としては知っています。

しかし活性化の現場に実際何があるのかまでは知りません。

そこではどんな人たちが、どんな目標に向かって、どんな考えで活性化に取り組んでいるのでしょうか? その過程でどんな困難にぶつかり、それをどう乗り越えてきたのでしょうか?


神戸山手キャンパスの近くにある「宇治川商店街」では、毎年10月に大規模な音楽祭を開催しています。

私たちはこの音楽祭に関わる人々を取材させてもらうことで、地域が抱える課題や、それを乗り越えた先にある展望について知ろうと考えました。

宇治川音楽祭について

 宇治川 (うじかわ)商店街はJR神戸駅と元町駅の間、阪神線でいうと西元町駅の駅前に古くからある商店街です。「メルカロード宇治川」という名前でも知られています。


この商店街で、毎年10月に開催されているのが「宇治川音楽祭」です。
「商店街の音楽祭」と聞いて想像するような「素人のど自慢」のようなものではなく、プロやインディーズのミュージシャンもたくさん出演する本格的なフェスです。


観客も数千人が集まります。


これだけの音楽祭を、イベント会社などを入れることなく、商店街の若い世代が、自分たちの人脈と手作業でおこなっています。地域イベントとしては他地域に例がないくらい、地元民の熱い思いがこもったものです。


昨年の宇治川音楽祭
私たちの活動の流れ

私たちはまず、今年の音楽祭にボランティアスタッフとして参加させてもらうことにしました(01)。

そうして宇治川商店街や音楽祭スタッフとの面識ができたところで、今度は他の地域の活性化の例を文献から調べます(02)。 他地域の活性化イベントと比べた時の宇治川音楽祭の特徴は何か、他地域の活性化事業にみられる問題は宇治川商店街ではどうなっているのか、そうした観点から質問項目をまとめた上で、いよいよ音楽祭関係者へのインタビューにのぞみます(03)。

インタビューは文字起こしし、また私たちの側の総括となる座談会04) もまとめて、ウェブサイトのかたちで地域の人たちに読んでいただこうと思っています。つまり、いま開いてもらっているこのサイトです(00)。

以上が、私たちの活動の流れです。

▶ 01. 音楽祭にボランティア参加