若い家族層を商店街につなげられるような企画として、子供たちをターゲットにした「工作ワークショップ」を、第一のブース企画として考えました。
子供たちにさせる工作にはいくつか条件があります:
①絶対にケガをさせてはいけない(はさみやカッターは使わせない)
②あまり難しいものはだめ(小学校低学年を想定)
③だけど「こんなものが作れた!」という達成感や意外性が得られるもの
④できれば季節感もあるもの(夏、七夕……)
互いに矛盾するような条件で企画会議は行き詰ってしまいましたが、行木先生から、この条件を満たす工作の例として「LEDちょうちん」を紹介してもらいました。以前、行木先生のゼミ生たちが、花隈地区のおまつりや子ども食堂のイベントで、子供向けの工作として企画・実施したものだそうです。
こんな風に、あらかじめ切るところは私たちが切っておき、子供には両面テープをはがして貼り付けたり、絵を描いてもらうところだけやってもらうようにすれば、条件①も、条件②も満たせます。両面テープを貼り付けていくと立体が組みあがるので条件③も満たせそうです。夏祭りにはちょうちんということで、条件④も満たせそうです。
中に入れるLEDも当時大量購入したものが余っているそうなので、工作の企画のひとつは、このLEDちょうちんをそのまま使わせてもらうことにしました。
ちょうちんは、内側の部品、外側の部品、底板の3つの部品から成り立ちます。夏祭りに向けて紙を切り、折り目をつけ、貼り合わせて、部品を生産していきました。
下は「内側の部品」とその貼り合わせ方です。各部のサイズや折り方などは、先輩たちが試行錯誤してたどり着いたデータをそのまま使いました。


たたんだ平たい状態で絵をかいてもらい、その後、両面テープをはがして貼り合わせ、立体にします。幼稚園くらいの子供には難しいようなので、手伝ってあげます。

できあがるとこんな感じになります。

先輩たちのLEDちょうちんで子供向け工作のポイントがわかったので、今度は自分たちで企画を考えてみました。それが「オリジナルうちわ」です。

こちらで下絵を描き、紙を切り抜いておきます。

子供たちは塗り絵をしてくれてもいいし、余白に好きな絵を描いてくれてもいいです。それを両面テープやマスキングテープでうちわの骨に貼り付けます。

さらに「ゆびにんぎょう」も工作の案として出ました。幼稚園くらいの子供向けに、その場で遊べるような工作がほしいと考えたからです。

これが切り取る前の部品です。

工作とは別に、絵が得意なA. K.さんが町に貼るポスターを作りました。

原稿はこんな感じ。

さっきからあちこちに出てくるウサギの絵も、A. K.さんが描きました。

予備調査で商店街に行った時、「宇治川」の「う」つながりでウサギが商店街のマスコットだったという話を聞きました。ただし、ずいぶん昔の話で原版などは残ってないそうなので、A. K.さんが看板に残っていたイラストを模写して原版を描き起こしました。
