去年の10月にリリースされたナメキケイのソロアルバム「極限4.5」のライナーに、ボクはこう書いた。
「さらにアーティストは、来年1月から数年間、某国の山奥へ人類学の調査に行ってしまうという。もうナメキ色の音を聴くことはできないのだろうか……。そんな僕らの悲痛な叫びに答えてくれたのが、このソロアルバムなのだ! [中略]ありがとう、ナメキさん、そしてお元気で、ナメキさん!」
ところがその2ヵ月後、アーティストが調査ビザ取得のための交渉を重ねてきた某国の政権がクーデターにより崩壊。交渉はゼロからやり直しになってしまった。
アーティストにとっては不運な出来事であったが、出国が延期になり、暇をもてあましたアーティストが、もう一枚アルバムが作れるくらい曲を作ってくれたのは、ボクらにとって最高にラッキーな出来事だった。そう、キミがいま手にしているナメキケイ第2弾ソロアルバム「極限4.6」がそれさ!
ちなみに新しい政府との交渉は何とか終わり、来月にはアーティストは出国できるようだ。さあ今度こそ言おう! さようなら、ナメキさん! そしてありがとう、ナメキさんと!
【2001年デジタルリマスター版追記】
その後、2000年の秋にアーティストは無事帰国。このデジタルリマスター版には、帰国後に新たに製作された4曲もボーナストラックとして追加されることになった。
おいおい、みんなの喜びの悲鳴で音楽がきこえないぜ!

mudu kporan'yo, nza'ngi'nza mudu kporan'yo.
mudu kporan'yo, nza'ngi'nza mudu kporan'yo, ana tata.
ba'kpere gu'ndo, moe kana'ngaleni.
nyekere nyekere mbati'mbo soro, ako ana tata.
tata liekoyokoe kana'ngaleni.
(コーラス:ba'mbili gu'ndo, ako ana tata.)
wili gba-ya, wili gbayatyako, ga'mbakti.
(コーラス:moda liekoyo kai katakaleni.)
nza'ngi'nza mudu kporan'yo, ana tata.
(コーラス:ba'mbili gu'ndo, ako ana tata.)
nyekere nyekere mbati'mbo soro, ai ana tata.
(コーラス:moda liekoyo kai katakaleni.)
(着メロ:旧部歌)
「はい、もしもし」
「あ、先輩、オレですけど
今度の合宿、来られますよね?」
「いやあ、土曜までに来期の事業計画を出さなきゃいけないんだよ」
「えー、行けないんですか」
「いやあ、社会人もつらいんだよ」
「あーあ、変わっちゃいましたね先輩、もう忘れちゃったんですか? オレたちの、あの歌を……」
「え? 歌?」
アマゾン河に落ちれば
二度と這い上がれない
だけど現地の人々は
v
水を浴びている 「危ない!」
襲いかかるピラニアの群れ
これが自然のオキテなのか
人間よ 自然に学べ ウォォォ!
幹部の作った男闘呼汁
エキスのおかげか 暖まる ハイ!
「先輩ありがとう」「先輩大好き」
入ってよかった探検部 ハイ!
「先輩ありがとう」「先輩大好き」
入ってよかった探検部
立教!
吸血ヒルに吸われて
仲間が死んだのさ
疲労のためかウトウトと
しだしたその時だ
「ん? ケモノのニオイがする!」
思いがけぬ野獣の群れ
とっさにオレ ナイフ抜く
人間よ オレに学べ ウォォォ!
幹部の注いだ男闘呼酒
なぜだか泣きながら もう一杯 ハイ!
「先輩ありがとう」「先輩大好き」
入ってよかった探検部 ハイ!
「先輩ありがとう」「先輩大好き」
入ってよかった探検部
ときめききらめきセンセーション
僕らのハートをわしづかみ
「先輩ありがとう」「先輩大好き」
入ってよかった探検部 ハイ!
「先輩ありがとう」「先輩大好き」
入ってよかった探検部
立教! 立教! 立教!
「行くよ……ぜったい行くよ合宿に! 思い出したよ、あの頃のときめきを、そしてきらめきを!」
「先輩ありがとう!」
「後輩ありがとう!」
「探検部ありがとう!」
静かなアコギではじまり、エレキで盛り上がる――。アーティストが「トゥナイト2」で仕入れたトレンド情報によると、いまこういう曲が若者に受けているらしい。